【腎臓】におきる高血圧の合併症

 腎臓は血液をフィルターにかけて尿を作ります。血圧が高い状態が続くとフィルターに圧力がかかって腎臓が痛んできます。腎臓は血液をフィルターにかけることにより、体の水分を調節し、毒素を体外に出す機能の他に、貧血を治すホルモンを作る、骨を強くするビタミンを作る、血圧を調節するホルモンを作る働きがあります。 腎臓の動きが悪くなることを腎不全と呼びます。軽度のうちに治療を行わないと、腎臓のフィルター機能が低下し、機械で血液から毒素を取り除くことになります。これは人工透析と呼びます。

腎臓の合併症のサインを見逃すな!

 腎臓の機能が落ちてくると、体は塩分を排泄する機能も落ちてきます。体は塩分量を一定に保とうとするので、体の中の水分が増えてきます。そうすると血管から水分があふれ出て、むくみが出てきます。むくみは足やまぶたに出る可能性があります。 タンパク質は窒素を含んでいます。脂肪や糖はエネルギーに変わると水と二酸化炭素に変わりますが、タンパク質がエネルギーに変わると普通は窒素がアンモニアとなって、腎臓が尿中に排泄します。しかし、腎機能が落ちるとアンモニアを体から排泄できなくなってしまいます。アンモニア濃度を下げようとして体は水分を求めます。その結果、水分過剰となり、塩分の場合と同じようにむくみが出てきます。また、タンパク質がそのまま、尿に出てきて、タンパク尿が検査で分かることがあります。

腎硬化症

 高血圧により、腎臓の血管に負担がかかり血液の通り道が細くなってしまいます。その結果、腎臓を通過する血液の量がへり、結果として腎臓硬化症になります。腎臓硬化症が進むと腎臓の機能が非常に低くなります。そうすると、尿素が体中に回り、初期には肩こりやめまい、動悸などの自覚症状が出て、更に悪くなると意識がなくなります。

慢性腎臓病

急激な症状の進行はありませんが、次のような症状が出て、徐々に悪くなる状態を指します。 腎臓は血清中のカリウムはほぼ一定に保っています。カリウムは心臓や筋肉の機能に重要な働きを持っています。腎臓機能が悪くなってカリウム値が上昇すると死につながる不整脈が発生します。

ホルモン異常

 腎臓は赤血球の製造と血圧を上昇させるホルモンを製造しています。腎臓機能が低下すると赤血球の生産量が低下し、貧血につながります。この貧血には輸血が必要になるほどの悪性になる可能性を持っています。血圧を上げるホルモンは腎機能が低下すると、腎臓への血液量を増やそうとして、生産量は上がり、血圧を更に上げるように働いてしまいます。

腎不全

 腎硬化症や慢性腎臓病が進行し、腎臓の機能がなくなった場合を腎不全と呼びます。人工透析によって血液中のアンモニアなどの毒を人工的に血中から取り除かないと死に至ります。人工透析になると、生活の質が落ちてしまいます。 人工透析は血液中の毒素を除くことしかできないので、赤血球の量や血圧を上昇させるホルモン、血中カリウム濃度に関して常に観察しておく必要があります。

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